住宅ローン、87%が破産予備軍?

独立行政法人住宅支援機構調査部が2017年10月に行った民間住宅ローン利用者の実態調査によると

変動型 50.4%
固定期間選択型 36.9%
全期間固定型 12.6%

となっておりました。

変動型と固定期間選択型の2つで87.3%とかなり多い数字になっていますが本当に住宅ローンの仕組を理解して契約しているのか気になります。
これは実際に金利が変動金利だと0.625% 全期間固定金利だと1.3%(団体信用生命保険を含む)と最初の支払額が少ないので非常に魅力的ですね。
*都市銀行の変動金利とフラット35の2018年1月金利

しかしながら変動金利または固定金利期間は決められた金利優遇期間が終了すると基準金利に戻ります。
変動金利型で2.475% 固定期間選択型で3.25%です。
*2018年1月現在三菱東京UFJ銀行の場合

「変動金利型」「固定期間選択型」は借入後に金利上昇した場合に、適用金利も上昇、返済額が増えます。最大5年後に25%の増加です。
金利が2%、3%、4%と上がったときには、約定通りに返済しているのに “未払い利息”が発生しますので、返済しても返済しても元金が減らないどころか、実質的に残高が増えるという恐ろしい事態もあり得ます。

このようなリスクを理解して住宅ローンを契約しているのかが疑問です。

バブルの時にはステップローンという住宅ローン商品が登場して、時代とともに景気がよくなっているから最初は低額で、10年後、20年後には支払金額が増えていくタイプの住宅ローン商品がありましたが、バブル崩壊とともに住宅ローンが支払えなくなった人が多数出てせっかく建てたマイホームを手放さなければならない人が続出して、この時に住宅ローンを支払えなくなって、住宅を手放した数は2009年で6万2千件でした。

なぜこのようになるかというと、住宅メーカーや工務店などと銀行がつながっていてフラット35ではなく銀行の変動金利で自動的に進められるままに契約してしまっているのではないでしょうか。
基本的に家を建てる場合には、住宅メーカーや工務店などの販売業者のメインバンクを自動的に紹介されます。
そして基本的にその人が35年ローン最長で組んで審査が下りる金額で住宅を作って見積もりを出します。
基本的に彼らは売ってしまえばその後どうなろうと、施主が支払えなくなって住宅ローンが破綻しても関係ありません。
契約時に建築代金は銀行から入金されます。
もちろん、そんな業者だけではありませんが見極めることが大事です。

世界的に見て最終支払い金額がわからない住宅ローンなんてものは日本位なのです。

マイホームを建てるとなると浮き足立ってマイホームを手に入れることだけにフォーカスしてしまいがちですが、資金計画としっかりてて建てましょう。

 

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